ヘリコプター屋として、地域社会に貢献できる形を探ってきました。日本におけるヘリコプターを取り巻く環境はこれでよいのだろうかと考えていたところ、2011年3月11日に東日本大震災が発生しました。その翌日には提携していたNGOと三陸沿岸に向かいました。自分達の持てる能力を発揮し、少しでも人の役に立ちたい。その一心で三陸沿岸上空を飛び続けました。
この度、関係機関のご協力を得て、気仙沼を中心とした三陸沿岸地域における医療用多目的ヘリコプターの運航を実施することとなりました。医療過疎の問題解決の一翼を担えるよう、オールラウンドヘリコプターは、一刻も早く一人でも多くの方を救う、そのために全力を尽くします。
私は、2011年の震災直後の南三陸町に、静岡県の病院から医療支援チームの一員として派遣されました。その時に、医療機関の壊滅した状況を見て、何とかこの地域の役に立ちたいと強く思いました。
ヘリコプターは搬送時間を縮め、距離を伸ばすことができます。このヘリの運航によって、宮城県北だけでなく岩手県南にも搬送先を拡大することで、一部の基幹病院への集中的な救急搬送の解消に繋がればと思っております。地域の方々がこれからも安心して暮らしていけるよう、被災地の医療を支援していきます。
All Round Helicopterは、日本では特別な移動手段としてのイメージが強いヘリコプターを、社会のさまざまな場面で有効活用することで、より良い社会づくりに貢献することを目的として2012年に設立されました。
現在は、都市部の高度医療機関へのアクセスが悪く、東日本大震災後、さらに医療過疎が進む宮城県気仙沼市を中心とした三陸沿岸およびその近隣地域において、現行の医療搬送手段を補完する形での医療用多目的ヘリコプターの運航を行っています。
【沿革】
2013年 6月 4日 宮城県気仙沼市と利活用に関する協定を締結
2013年 6月14日 平成25年度「国土交通省・広域的地域間共助推進事業」に選定
2013年 6月24日 ヘリコプター1機を気仙沼市内に配備
2013年 8月 9日 「民間ヘリコプター広域活用推進協議会」設立
(会長 気仙沼市長、副会長 一関市長)
2013年 9月 1日 宮城県南三陸町と利活用に関する協定を締結
2013年 9月30日 石巻赤十字病院と利活用に関する協定を締結
2013年10月 7日 試験運航開始
2013年10月21日 気仙沼市立本吉病院と利活用に関する協定を締結
2013年10月23日 本格運航開始
2013年12月25日 気仙沼市立病院と利活用に関する協定を締結
2014年 6月 9日 社団医療法人啓愛会・社会福祉法人美楽会と利活用に関する協定を締結
2014年 7月 8日 平成26年度「国土交通省・民間ヘリコプター広域活用推進事業」に選定
2014年 7月31日 宮城県漁業協同組合と海難事故の捜索等に関する協定を締結
2014年10月 6日 医療法人勝久会と利活用に関する協定を締結
2015年 1月27日 岩手県住田町と利活用に関する協定を締結
2015年 3月31日 仙台厚生病院と利活用に関する協定を締結
2015年 5月18日 仙台オープン病院と利活用に関する協定を締結
特定非営利活動法人All Round Helicopterの定款及びその他財務諸表などをPDFで公開しています。
定款最終更新日:2013年4月9日
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定款PDF
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平成26年度 収支活動計算書PDF
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平成26年度 事業報告書PDF
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平成25年度 収支活動計算書PDF
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平成25年度 事業報告書PDF
〒988-0171 宮城県気仙沼市赤岩牧沢40番1(気仙沼駅から車で約10分)
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